魚のプロに聞きました
【産直市場】
よってって
バイヤー
松葉 宏明さん
「新鮮・安心・安価」な農水産物を提供し、生産者と消費者の橋渡し・地産地消を推進する。

産直市場で水産物を取り扱うきっかけは何だったのでしょう?
産直市場では、農産物や加工品を取り扱う店は多いですが、水産物を取り扱うところは未だ少ないのが現状です。弊社では、平成14年から民間企業による大型農産物直売所の多店舗化という新しいビジネスモデルにチャレンジし始め、平成24年頃に和歌山県から水産物の取扱いを打診されたことをきっかけに水産物の取り扱いを開始しました。農産物と同じように、漁師さんが自分で商品(魚)の値付けをして販売するスタイルです。和歌山、大阪、奈良に全25店舗あり、そのうち、和歌山県内4店舗・大阪1店舗で水産物を取り扱っています。約150名の漁師さんに登録していただいていますが、市川さんが登録第1号の漁師さんです。自分も水産物の取扱いは初めてでしたので、市川さんには漁場のこと、漁法のこと、鮮度を保つための方法(神経〆)など、魚の事を一から教えていただきました。初めて漁船に乗って漁の現場に連れて行ってもらった時の事は今でも鮮明に覚えています。魚が店頭に並び消費者の元に届くまで、漁師さんたちがどれだけ手間をかけているのか、直接見聞きすることで実感できました。正当な価格で販売することで、漁師さんたちのお手伝いをしたい、そう思ったことを記憶しています。

漁師直送の水産物、お客様の反応はいかがですか?
以前からお客様から「地元の魚を買える場所がない」といった声がありましたので、漁師直送の水産物は大変好評を頂いています。我が社のミッションは、中間コストや時間的なロスをできるだけ省き、「新鮮・安心・安価」な農水産物を提供し、生産者と消費者の橋渡し・地産地消を推進する事です。そうする事で、農家や漁家の販路拡大・水揚げ高の向上に貢献したいと考えています。また、消費者の魚離れと言われていますが、それは売り方の問題でもあると思うんです。きちんと、この魚はどのような魚で、どんな漁師が、どんな獲り方をして、どのような処理をして店頭に並んでいるのか、更にどんな料理で食べるとおいしいか、どう保存すればいいのか、などの情報をお客様にお伝えする努力が必要ではないかと。特に、少量で市場に出回らない魚や、お客様が普段目にしない魚を売ときには、そういった情報が重要です。私たちは、漁師さんから商品を預かり、きちんとお客様に届ける、といった気持ちで商品と向き合い、商品の取扱いにも十分に気を付けています。

ずばり、由良町の魚の中で何が一番好きですか?
個人的には、12月に獲れるイサキが美味しいと思っています。「麦わらイサキ」とも言われるように、初夏が旬だという方も多いですが、由良ではこの時期が一番うまい。脂の乗り、身の太り方が他の地域とは全く違うんです。刺身はもちろん、カルパッチョや煮付けにしても美味しいですね。

産直市場よってってhttp://www.yottette.jp/category/tenpo

由良町の魚が買える店舗

【和歌山県】
・いなり本館 http://www.yottette.jp/tenpo/inari
・貴志川店  http://www.yottette.jp/tenpo/kishigawa/
・岩出店   http://www.yottette.jp/tenpo/iwade/
・狐島店   http://www.yottette.jp/tenpo/kitsunejima/

【大阪府】
・道の駅みさき店 http://www.yottette.jp/tenpo/misaki/