漁師さんにインタビュー
久家旅館
渡船・旅館経営
寺井 久延さん
「口は悪いがやる事はやる」とは、地元漁師仲間の談。旅館組合や産品販売協議会など、若いながらも町内の様々な団体の長を務め、地元のためにと日々奮闘している。
料理の道に進んだきっかけは何だったんですか? 旅館は、昭和50年に祖母が始めました。祖父が漁師の他にも、渡船業もしていたので、宿泊客の多くは釣り客でした。 私は、子どもの頃から釣りもしていましが、家業を継ぐには若いうちに料理を勉強した方がいいと考え、専門学校を卒業後、和歌山市内などで飲食店に勤務。その後、地元に戻り旅館業を継ぎました。
釣り人口は減っている? アオリイカの釣れる春・秋や、チヌ釣り客は多いですよ。グレや鯛も人気の魚種です。以前に比べると、釣りをする方は減っていますが、ウチは常連さんが多いですね。高速道路が開通し、大阪あたりからだと日帰り出来るようになったので、泊まりのお客さんは減っていますね。
料理を楽しみに来られるお客様も多いと聞きましたが? そうですね。年間を通じて美味しい海産物を食べられるのも、由良の魅力です。1~2月は生ワカメのしゃぶしゃぶ。春先はイサキ、祇園祭の頃には、ハモも食せます。秋になれば伊勢海老漁も解禁され、アオリイカやクエと、まさに食の宝庫です。また、近畿大学が町内の湾内でクエの養殖を始めたこともあり、「近大クエ」として町全体で売り出そうと取組んでいます。
今後の目標は? 由良町は美味しい魚がたくさん獲れるので、旬の時期に由良まで食べに来てくれる人を増やすことが目標です。まずは近大クエ。これまでも和歌山は、クエ料理が名物でしたが、養殖の近大クエも天然に劣らないおいしさです。安定的に安価に供給できる近大クエの認知を高めて、天然モノ、近大クエの両方をPRしていくことで、由良への来訪者を増やしていきたいと頑張っています。
久家旅館
住所:〒649-1131 和歌山県日高郡由良町小引490-1
電話:TEL:0738-66-0536
FAX:0738-66-0455
http://www.hisaya.biz/